専門医療機関連携薬局
「専門医療機関連携薬局」とは、専門的な薬学管理が必要な患者さまに対して、他の医療提供施設(病院、患者さまのご自宅近くの薬局など)との密な連携を行いつつ、より高度な薬学管理や、高い専門性が求められる特殊な調剤に対応することができる薬局のことです。一定の要件を満たした薬局が、各都道府県知事から認定されます。
2021年現在、「がん」治療に対する高い専門性を持った薬局がこの認定を受けています。
専門医療機関連携薬局の特徴
専門性の高い薬剤師がいます
外来通院で抗がん剤治療を受けられている患者さまに対して、薬剤師がフォローアップする体制を整えています。
・がんに対する専門的な知識を持った薬剤師の配置
・勤務するすべての薬剤師ががんに関する専門的な研修を受講
・継続して1年以上常勤する薬剤師の配置
専門的な医療の提供を行う医療機関・地域薬局と連携しています
・患者さまの治療方針、服薬情報などを適切に把握し、副作用などの情報を医療機関の医師や薬剤師に提供できる体制
・患者さまが在宅医療に移行する際、在宅訪問を行う薬局に対し、これまでの治療方針や服薬情報を提供できる体制
・患者さまの治療方針共有のために医療機関が開催する会議への継続的な参加
安心して相談していただくための設備があります
・座って服薬指導を受けていただける個室など、プライバシーの確保に配慮した設備
・手すりやスロープなど、高齢の方、障がいのある方の円滑な利用が可能な構造
いつでも相談・お薬の提供ができる体制を整えます
・営業時間外の電話相談に対応できる体制
・地域の薬局と連携し、がん治療に必要な医薬品や麻薬などを速やかに調剤できる体制
・がんの薬物治療に関する情報提供、研修を地域の薬局に対して実施し、地域全体でがん患者さまの治療をサポートする仕組みづくり
日本調剤の特徴的な取り組み
FINDATの導入
FINDAT(ファインダット)は、国内外の膨大な医薬品情報(DI:Drug Information)の中から、信頼できる情報を効率よく収集できるWebサービスです。
FINDATの導入により、患者さまや地域の病院・薬局に対して最新のデータに基づいたより質の高い情報提供ができるようになります。
認定薬剤師の積極的な育成
がん治療に関する専門性の指標となる「外来がん治療専門薬剤師」「緩和薬物療法認定薬剤師」「地域薬学ケア専門薬剤師(がん)」について、認定取得を目指す社内強化チームを設け、より質の高い薬物治療を提供できるよう会社全体で取得をサポートしています。
がんに関する専門的な研修を他の薬局に対して実施
専門資格を持った薬剤師や病院研修を経験した薬剤師を中心に、自店舗だけではなく、病院や近隣の薬局との合同勉強会を開催。薬局の枠を超えて、地域医療の質向上に努めています。