法令順守・医療安全への取り組み

法令順守と医療安全のための姿勢

「かかりつけ薬剤師制度」や「健康サポート機能」、そして「在宅医療」の推進など、近年ますます薬局・薬剤師への期待は高まっています。それに伴い、薬剤師には高度な薬学知識やコミュニケーション能力だけではなく、“医療人”としての高い倫理観が求められています。

日本調剤では、業界のリーディングカンパニーとして、「薬剤師の地位向上」を追求し、「法令順守」を徹底するため、教育プログラムによる薬剤師一人ひとりの知識向上、倫理観の醸成を促進しています。

また、ICTを活用したミスの発生を予防するシステム構築により、患者さまの「医療安全」を守る取り組みに注力しています。

医療人としての倫理観を養うe-Learning研修

日本調剤の教育プログラムは、日本薬学会の定める「健康サポート薬局研修実施機関」に認定されるほど高いレベルを誇っています。日本調剤の薬剤師教育の柱となるe-Learning研修では、15分野の知識を段階的に学んでいき、薬学知識だけではなく”医療人”としての理念や法令順守の姿勢なども徹底指導しています。

情報管理に静脈認証を導入

日本調剤では、調剤技術料をはじめとする各種算定や薬歴の管理は、すべて当社基幹システムである「日本調剤 調剤システム」を用いて行なっています。調剤システムの操作における個人認証は、「静脈認証」を用いているため、調剤・鑑査・服薬指導はその本人しか行えないよう徹底しています。さらに、薬剤師をはじめとする薬局スタッフの勤怠管理にも静脈認証を用いており、労働時間の適正管理も可能にしています。

薬歴の管理に音声認識システムを導入

薬局業務の中で、薬剤服用歴(薬歴)管理は非常に重要なものです。日本調剤では薬歴管理を徹底し、その入力に音声認識システム「アミボイス」を全面的に導入。薬歴記載等の入力業務を、迅速かつ正確に行なっています。

薬剤師・医療事務の職域の明確化

薬剤師と医療事務にはそれぞれ、明確な職域がありますが、同じ薬局に勤務するスタッフとしてその境界があいまいにならないよう、”有資格者による調剤行為”を徹底しています。グレーゾーンともいわれる、薬剤師以外のスタッフによる調剤行為は、ピッキングも含め厳密に禁止しています。その意識づけのため、また患者さまから見てもそれぞれの担当職務がわかりやすいよう、日本調剤では薬剤師と医療事務のユニフォームの色を分ける工夫もしています。

過誤防止支援システム・調剤ワークシートの導入

ハイリスク薬・二重鑑査薬・小児への過重投与など危険性が高い調剤について、注意喚起の表示が出るシステムを構築しており、過誤の防止に努めています。また、過去の処方内容や変更薬剤情報等がわかるオリジナルのワークシートの作成や、薬歴の定期チェックなどにより、高い意識で過誤防止に取り組んでいます。

医療安全システム「調レコ」

日本調剤のグループ会社であり、日本初の調剤薬局である“水野薬局”が開発した、調剤レコーダー「調レコ」は、処方箋の受付から薬の交付、服薬指導までの調剤過程を、複数のカメラによる高精細な画像で記録するシステムです。日本調剤では、すでに一部店舗で導入を開始し、今後は大規模店舗を中心に配置を拡大していきます。

過誤防止のための識別マーク印字

薬袋や薬剤情報提供文書、お薬手帳貼付用シール、調剤明細書、領収証など患者さまにお渡しする複数の印刷物には、他の患者さまのものが混入していないことを特に注意して確認するために、「識別マーク」の印字を行っています。一人の患者さまにお渡しする印刷物にはすべて、数十種類ある識別マークのうちの一つで統一して印字することで、過誤防止に努めています。
チューリップの「識別マーク」が印字された薬袋、薬剤情報提供文書、お薬手帳貼付用シール、調剤明細書、領収証

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