2015.02.05(木)
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花粉症経験者に聞いた『花粉症の実態と対策』
日本調剤・自主企画調査
花粉症経験者に聞いた『花粉症の実態と対策』
約4割の人は花粉症で「病院に行かない」、行かない理由は“我慢できる”、“面倒”
半数以上の人が、花粉症を発症してから治療薬を使う
治療薬に対して満足している人は54.5%、半数近くは満足感を得ていない
全国47都道府県で調剤薬局を展開する日本調剤株式会社(本社:東京都千代田区丸の内、代表者:取締役社長 三津原博)は、自主企画調査『花粉症の実態と対策』調査を実施しました。
本調査は、これまでに花粉症と自覚・診断されたことがある花粉症経験者・全国の20代~70代以上の男女1,198人を対象に、2015年1月16日~19日の期間にインターネット調査で実施し、その結果をまとめました。
※花粉症は、スギやヒノキなどの植物の花粉(抗原)が原因となって起こるアレルギー疾患の一つです。
調査結果のポイント
日本気象協会の発表によると2015年春の花粉シーズンは西日本と東日本では例年より早くスタートし、東海から東北地方にかけては飛散数が昨年の2倍以上になるところもありそうです。
そこで、春の花粉症シーズンに先駆け、全国の花粉症経験者1,198人に花粉症の実態と対策を聞いた結果、以下のことがわかりました。
1. 花粉によるアレルギー症状の原因となる植物の花粉は一年中飛散しているが、どの季節に一番花粉症の症状がひどいか聞いたところ、圧倒的に春(3月~5月)が多く、85.1%の人が春に花粉症を発症している。
2. 花粉症で起こる症状のトップ3は、「目のかゆみ」(80.6%)、「くしゃみ」(72.6%)、「鼻づまり」(66.4%)。
3. 花粉症の治療で病院に行く人は、約6割(「必ず行く」23.1%+「行く場合もある」35.5%)。『病院に行く』割合が最も高いのは女性70代以上。一方、約4割の人は『病院に行かない』(41.4%)。
4. 『病院に行く』人が1回の診察費や治療薬費でかかった費用は、「1000~2000円未満」が最も多く36.2%。男女とも70代以上の後期高齢者では「1000円未満」が最も多い。
5. 『病院に行かない』人の行かない理由は、「我慢できる程度だから」(44.6%)、「面倒だから」(33.5%)。
【病院に行かない人の「行かない理由」(複数回答)】
6. 花粉症の治療薬を使用するタイミングは、内服薬、外用薬ともに「花粉症の症状が出てから使用する」(内服薬:29.6%、外用薬:38.0%)、「症状がひどい時だけ使用する」(内服薬:24.1%、外用薬:23.5%)となり、半数以上の人は花粉症が発症してから使用している。また、治療薬を使わない人も4分の1以上存在。
【花粉症の治療薬を使用するタイミング(単数回答)】
7. 治療薬による影響は、内服薬は「特に影響はない」が最も多く42.8%。次いで「眠気」(36.8%)、「口や目の渇き」(26.6%)、「ボーッとする・集中力の低下」(24.7%)
8. 治療薬を使用している人の治療薬への満足度は、「満足している」人が10.0%、「やや満足している」人は44.5%となったが、半数近くの人は治療薬に満足感を得ていない。
9. 治療薬を使用している人の約7割の人が、治療薬の影響が出た場合は医師や薬剤師に相談する(「必ず相談する」24.2%+「相談することもある」43.8%)。最も相談する人が多いのは女性40代(83.0%)。
【治療薬の影響に対する、医師や薬剤師への相談(単数回答)】
10. 治療薬以外に行っている花粉症対策は、まずは、花粉が体に入ってくるのを予防する基本的な「マスクをする」(70.2%)、「うがい・手洗いをする」(49.3%)が上位を占めた。
薬剤師からのアドバイス
◇お薬以外の花粉症対策
花粉症の対策としては、今回の結果にもあるように「マスク」「うがい・手洗い」が有効です。外出する際には気象情報や花粉情報等を確認し、帽子やメガネ、マスクなど完全防備で出かけましょう。また、帰宅時は衣服などについた花粉をきちんと払ってから家に入り、手洗いとうがいで花粉を洗い流すことが大事です。
また、「規則正しい生活」、「栄養バランスのとれた食事」、「ストレスをためない」、「適度な運動」など生活習慣を改善することで、体の免疫力を高めることも大切です。
◇花粉症治療薬について
花粉症の治療薬には様々なタイプがあります。抗ヒスタミン薬は効果発現も早く、古くからよく使われている薬ですが、中には「眠気」や「口の渇き」などの影響が出るものがあります。同じ抗ヒスタミン薬でもこれらの影響が少ない薬もありますし、他のタイプの薬もありますので、気になる症状がある場合には、医師や薬剤師にご相談ください。
◇初期療法で、症状が出る前に対策を
花粉症などのアレルギーは、症状が悪化してからでは薬が効きにくくなります。そこで、毎年、花粉が飛び始める2週間くらい前から症状を抑えるために薬を飲んでおくことで、花粉の飛散量が多くなって現れる症状を軽くすることができます。
◇現在、花粉症治療には様々な選択肢があります
昨年10月にはスギ花粉症の減感作療法薬(舌下液)が発売され、治療の幅がさらに拡がりました。今回の調査では、治療満足度において「やや満足」以上が54.5%に留まり、約半数の人が治療薬に満足感を得ていないことが分かりました。治療薬には前述のように様々な選択肢がありますので、効果や安全面で問題がある場合には医師や薬剤師に相談することをお勧めします。
(監修:日本調剤 教育情報部)
【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象者:花粉症と自覚・診断されたことがある花粉症経験者 20代~70代以上の男女1,198人
サンプル構成: 全体1,198 男性593 女性605
20~29歳(全体194 男性90 女性104)
30~39歳(全体214 男性109 女性105)
40~49歳(全体200 男性95 女性105)
50~59歳(全体205 男性101 女性104)
60~69歳(全体197 男性101 女性96)
70~99歳(全体188 男性97 女性91)
調査手法:インターネット調査
調査期間:2015年1月16日(金)~1月19日(月)
調査企画・分析:日本調剤株式会社
調査実施機関:株式会社インテージ
※グラフのパーセンテージは四捨五入されているため合計値が100にならないものもございます。
【日本調剤株式会社】 https://www.nicho.co.jp/
1980(昭和55)年の創業以来、一貫して国の健康保険制度を支える調剤薬局のあるべき機能・役割を全うすべく「医薬分業」を追求し、調剤薬局展開を積極的に行っている。現在では、全都道府県に調剤薬局を展開し、約2,400人の薬剤師を有する日本を代表する調剤薬局企業として評価を得るとともに、超高齢社会に必要とされる“調剤薬局の新しい姿”を追い求めて、取り組んでいる。
以上
・本件の調査結果詳細を、下記リンク先にてご覧いただくことができます。(PDFファイル形式)
・本記事を含めた調査結果詳細を、下記リンク先にてご覧いただくことができます(PDFファイル形式)