「かぜ」と「インフルエンザ」の違いは?
健康まめちしき
ところで、かぜとインフルエンザの違い、わかりますか? 実はこれって重要で、原因や症状だけでなく、対処法も違うんです。「大して変わらないのでは?」と油断していると重症化してしまうこともあるので、注意が必要です。
かぜとインフルエンザ、いったい何が違うの?
一般的にはインフルエンザの方が症状の重い場合が多く、どちらも免疫力や抵抗力の弱い人・呼吸器系の持病のある人にとっては、命にかかわる重篤な合併症を引き起こす可能性もあるので気をつけましょう。
かぜ
アデノウイルス・ライノウイルス
症状
のどの痛み、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、せき、発熱など
症状の現れ方
比較的ゆっくり
症状が現れる部位
のど、鼻など局所的
インフルエンザ
インフルエンザウイルス(A型・B型・C型)
症状
高熱(38~40度)、頭痛、関節痛、強い寒気、せき、強い倦怠感、のどの痛み、鼻水など
症状の現れ方
急激
症状が現れる部位
全身
ウイルスの活動時期を知っておきましょう。
ウイルスの活動時期
「免疫力を高めること」が予防対策の第一歩。
それはからだに関わる免疫力。日頃から免疫力を高める生活を心がけ、かぜやインフルエンザに負けない体をつくりましょう。
免疫力を高めるには
●バランスのよい食事
●マスクをする
●温度、湿度管理(適温:18~20℃、湿度:50~60%)
●ストレスをためない
「かぜかな?」と思ったらインフルエンザかどうかチェックしてみましょう。
熱のある・なしなど、かぜかインフルエンザかを見分けるにはいくつかポイントがあります。チェックシートで判別してみましょう。
チェック項目
□ くしゃみ・鼻水(あるいは鼻づまり)が出る
□ 咳が出る
□ 頭痛がする
□ 激しい悪寒がする
□ 関節痛がある
□ 激しい倦怠感・疲労感がある
□ 熱は38度以上ある
□ 地域・学校・会社などでインフルエンザが流行している
かぜにかかったらどうしたらいいの?
症状ごとのかぜ薬の選び方
抗ヒスタミン薬(マレイン酸クロルフェニラミン、ジフェンヒドラミンなど)
発熱・関節の痛み
解熱・鎮痛薬(アスピリン、エテンザミド、アセトアミノフェン、イブプロフェン、イソプロピルアンチピリンなど)
せき
鎮咳薬(デキストロメトルファン、ノスカピン、チペピジンなど)
初期のかぜ
漢方薬(葛根湯、小青竜湯、桂枝湯など)
休養に必要な3条件
睡眠
栄養
水分
インフルエンザにかかったときの対処法
また、予防接種を受ける(インフルエンザワクチンを接種する)ことで、重症化や合併症発症のリスクを軽減することができます。
※本コンテンツは、日本調剤が発行した啓発小冊子Vol.2「かぜ・インフルエンザ」の内容に基づき再構成されたものです。
※特定の医薬品を推奨するものではありません。ご本人が自覚される症状等がある場合は、早めに医師・薬剤師へご相談ください。
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