【栄養だより】夏場は要注意!食中毒を予防しよう
栄養のはなし
家庭で発生する食中毒は「症状が軽い」「発症人数が少ない」ことが多く、食中毒と気づかずに重症化してしまうこともあります。普段の生活の中で気をつけたい「食中毒予防の3原則」をご紹介します。
食中毒予防の3原則
1.付けない
・肉や魚を調理する際には、加熱していない状態の汁が他の食品に付着しないよう、保存容器と調理器具を分けましょう
・生野菜だけでなく、カット野菜やラップ包装されている野菜もよく洗いましょう
・まな板は食材によって使い分けましょう
・包丁は柄の部分まで消毒しましょう
2.増やさない
・開封した飲料は、なるべくはやく飲み切りましょう
・長時間、室温のままで放置しないようにしましょう
・食料品を保管する際には冷蔵庫に入れましょう
3.やっつける
・食べる前には十分に加熱しましょう
・電子レンジを使用する時は、中心までしっかりと温めましょう
今日から実践!キッチンでの食中毒対策
1.煮沸消毒
ふきんなどは沸騰したお湯に入れ、トングや菜箸で取り出します。煮沸時間は100℃以上であれば30秒程度が目安です。煮沸消毒後は余熱で自然乾燥させましょう。
※素材によっては熱湯に向かない物もあるので事前に確認しましょう。
2.アルコールによる消毒
【応用編】 漂白剤による消毒
消毒の際は、野菜や調理器具の汚れを洗い流してから、希釈水に漬け置きし、その後水道水で洗い流してください。食中毒が流行っている時期など、より入念に消毒したい場合におすすめです。
管理栄養士のお悩み解決部屋
生食用のお肉って安全なの?
お肉はある程度焼けていれば安心だよね?
これらの食品は外側が焼けていても、中は生焼けになっていることがあります。ひき肉を使った食品は、中心部までしっかり加熱して食中毒を防ぎましょう。
参考文献: “食中毒”.厚生労働省.https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/index.html, 株式会社食環境衛生研究所.https://www.shokukanken.com/column/foods/001530.html, 一般社団法人東京都食品衛生協会.http://www.toshoku.or.jp/, 食品安全委員会.https://www.fsc.go.jp/, TOKYO GAS.ウチコト.https://tg-uchi.jp/, “お肉の食中毒を避けるにはどうしたらよいの?”.厚生労働省.https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/000340579.pdf
関連するタグ
関連記事
-
夏に向けてしっかり準備!紫外線対策セミナーin中の島薬局5月18日(金)、日本調剤 中の島薬局(北海道札幌市)において「紫外線対策セミナー」を開催しました。 日本調剤では、地域社会に貢献する医療サービス提供企業として、地域住民の皆さまの健康維持・管理、未病意識の向上などを目的とした健康イベントを開催しています。また、自主開催イベント以外の各種健康関連イベントにも積極的に参画して、健康に関する啓発活動に取り組んでいます。 今回、中の島薬局では、日も長くなり日焼けが気になり始めるこの季節にぴったりの「紫外線対策セミナー」を開催しました。 講師は同薬局勤務の管理栄養士が務め、まずセミナー序盤では、市販の日焼け止めにも表記されている『SPF』『PA』といった、日常的に耳にするもののあまり正しい知識を知らない用語などについて理解を深めていただきました。 次に、紫外線対策と栄養・食事との関係についてを解説。日ごろから積極的に摂取したい食品や、反対に外出前には摂取を避けたほうが良い食品についてお話ししました。きゅうりやキウイといった野菜・果物に、紫外線が当たると肌に悪影響を及ぼす物資が含まれると知った参加者の方からは「毎朝食べていたので、日焼けしやすくなるなんてびっくり」といった声も聞かれました。 日本調剤では、医療サービスを提供する企業として、今後も地域の皆さまへお薬や健康管理に関する情報提供の機会を積極的に設けていきます。 【イベント概要】開 催 日 時:平成30年5月18日(金) 午後2時~午後2時45分会 場:日本調剤 中の島薬局実 施 内 容:紫外線対策ミニセミナー ・紫外線の概要や種類 ・紫外線対策の方法、日焼け止めの選び方 ・紫外線対策と栄養、食事 健康ドリンク試飲会 健康相談会イベントレポート
-
【栄養だより】ちゃんと摂れている?1日350gの野菜を食べよう!体に欠かせない栄養素がたくさん詰まっている「野菜」。中でも特に、ビタミンC・カルシウム・カリウム・食物繊維など、生活習慣病の予防に効果のある栄養素が豊富に含まれています。そんな栄養たっぷりな野菜ですが、日本人一人当たりの年間野菜消費量は減っており、厚生労働省では、「1日350g以上の野菜を食べること」を推奨しています。この目標量を1日3回の食事で摂取しようとすると、1食あたり120g。生の野菜を両手に山盛り1杯分くらい食べる必要があります。「1回の食事でこれだけの量を食べるのは難しそう…」と思われる方も少なくないかと思いますが、野菜はサラダだけではなく、和え物や酢の物、煮物など、素材のうまみを生かす調理法がたくさんあります。生野菜のほかにも、たくさんの量を食べることのできる加熱調理したメニューも意識して取り入れてみましょう。栄養のはなし
-
管理栄養士が丁寧にアドバイス!栄養相談会in星川薬局1月20日(土)、日本調剤 星川薬局(神奈川県横浜市)において「栄養相談会」を開催しました。 日本調剤では、地域社会に貢献する医療サービス提供企業として、地域住民の皆さまの健康維持・管理、未病意識の向上などを目的とした健康イベントを開催しています。また、自主開催イベント以外の各種健康関連イベントにも積極的に参画して、健康に関する啓発活動に取り組んでいます。 今回、日本調剤 星川薬局店内において「栄養相談会」を開催しました。事前にご予約いただいた方と管理栄養士との1対1の面談形式で行われ、栄養に関するご相談内容に応じて献立メニューを作成して食事のアドバイスを行ったり、薬剤師が健康に関するご相談に応じたりしました。 日頃から健康を意識した食事を作りたくてもなかなか相談できる場所がない、というお悩みも多く聞かれ、栄養のプロである管理栄養士とのマンツーマンの食事指導は大変好評でした。栄養管理を含めた健康相談ができる場所として、地域の方々に薬局をもっと気軽に利用してもらえるよう、今後も定期的にイベントを開催していきます。 日本調剤では、医療サービスを提供する企業として、今後も地域の皆さまへお薬や健康管理に関する情報提供の機会を積極的に設けていきます。 【イベント概要】開 催 日 時:平成30年1月20日(土) 午後3時~午後6時会 場:日本調剤 星川薬局実 施 内 容:栄養相談会イベントレポート