肌の潤いを保ち、トラブルを防ごう!乾燥肌の予防法【栄養だより2023年1月号】
栄養のはなし
冬は空気の乾燥、暖房器具の使用、皮脂や汗の分泌量減少などにより、肌トラブルを招きやすい季節です。肌がカサカサする、かゆみがあるなどでお困りの方も多いのではないでしょうか?今回は乾燥肌を予防・改善するための生活習慣や食事のポイントについて、ご紹介します。
「乾燥肌」ってどんな状態?
乾燥肌を引き起こす主な原因と対策
入浴時間は長くなり過ぎないよう10分程度にしましょう
乾燥肌予防につながる日常生活のポイント
硬いナイロンタオルなどで肌をこすり過ぎると、角質層を傷つける原因となります。綿素材が使われている柔らかいボディタオルを使用する、もしくはネットで石鹸をよく泡立ててからやさしく洗うことを心掛けましょう。
また、セラミドやホホバ油、グリセリンなどの保湿成分が入っている入浴剤を使用することもおすすめです。
入浴後の肌は、体から水分の蒸発を防ぐ働きをしているとされる皮脂膜が取れ、乾燥しやすい状態にあります。肌から水分が失われないうちに早めに保湿をしましょう。その際、保湿剤は擦り込まず、手のひらでゆっくりとやさしく塗ることが大切です。また目や口の周り、頬、ひじや膝、すね、足の裏などは乾燥しやすいので、時間をおいて重ね付けすることもおすすめです。顔の乾燥が気になる方は顔用パックも使用してみましょう。
睡眠不足は新陳代謝を遅らせ、皮膚細胞の代謝も悪くなってしまいます。細胞の修復・再生は深い眠り(ノンレム睡眠)の時に促されるため、最低でも6時間は睡眠時間を確保しましょう。
管理栄養士のお悩み相談部屋
乾燥肌が気になります。食事ではどのようなことに気を付けたらよいでしょうか?
大豆製品に含まれる大豆イソフラボンには、細胞の新陳代謝を高め、肌の潤いを保つ働きがあるとされています。豆腐なら1/2丁、納豆なら1パック、豆乳なら200mlが1日に必要な摂取量の目安ですので、日ごろの食生活に取り入れてみましょう。
たんぱく質の一種であるコラーゲンとエラスチンには、乾燥肌の改善に必要な、肌の弾力を生み出す働きがあるとされています。肉や魚の皮にはコラーゲン、筋にはエラスチンが多く含まれており、両方の成分を含む食品としては、手羽先や魚の皮、軟骨、牛すじ、豚足などが挙げられます。しかし、食べ過ぎは皮下脂肪の蓄積につながるため、食べる量や頻度には注意が必要です。
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日本調剤の管理栄養士へのご相談は、処方箋をお持ちでない方でも、どなたでもご利用いただけます。病気というほどではないけれど、ちょっと健康のことが気になるな……乾燥肌の予防・改善につながる食事について、もっと話を聞いてみたい!と思ったら、ぜひお気軽に、お近くの日本調剤までお立ち寄りください。
【参考文献】大正製薬ホールディングス株式会社.”乾燥肌を改善するには?生活習慣を見直して体質改善しよう”.商品情報サイト.https://brand.taisho.co.jp/clinilabo/hepario/column/kansouhada003.html,全国健康保険協会.”12月 お肌の乾燥が気になる季節”. https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g5/cat510/h23/1119-88003/,第一三共ヘルスケア株式会社.”乾燥肌の予防”.くすりと健康の情報局.https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/45_kansouhada/index3.html,大正製薬ホールディングス株式会社.”乾燥肌によい食べ物はある?美肌を目指す食事術”.商品情報サイト.https://brand.taisho.co.jp/contents/beauty/545/(閲覧日:2022年12月7日)
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