正しい服用
お薬を知ろう
正しい服用のポイント
知ってるようで知られていない「5つのポイント」をまず確認してみましょう。
タイミング
食前、食後、食間、頓服(とんぷく)など決められた時間を守りましょう。
量
自己判断で飲む量を増やしたり減らしたりするのは避けましょう。
方法
飲み薬はコップ1杯のお水で飲むのが原則。必ずお薬に合った正しい飲み方が大切です。
期間
治ってきたから大丈夫と自己判断で服用を中止するのはやめましょう。指示があった期間は服用を続けるのが基本です。
飲み合わせ
一緒に飲んではいけないお薬、食べ合わせがよくない食品があります。
正しいタイミングを知ろう
お薬を飲む時間には主に3つのタイプがあります。
1.朝昼晩の食事にあわせて
食後
お薬の作用で胃が荒れてしまうお薬は、胃の中に食べ物が残っている状態で服用します。
食間
食事から2時間ほど後の空腹時。食事の最中という意味ではありません。
食前
食前に飲むことで高い効果を発揮するお薬は、食事の前の60~30分前に服用します。
2.指定された時間に
「○○時間おきに内服」や「○○時に内服」といった時間を指定される場合があります。検査前投与のお薬の時間を間違えて服用すると、検査ができないこともあります。
3.痛みなどの症状がでたときに
解熱剤や咳止めなど、その症状が出たときだけに飲むもの。頓服薬(とんぷくやく)と呼ばれています。
飲み薬の正しい飲み方
飲み薬はコップ1杯の水とともに服用しましょう
水なしで飲むと…
お薬がのどや食道にひっかかり、食道炎や潰瘍を起こすこともあります。特にカプセルはくっつきやすいので注意が必要。
水の量が少ないと…
お薬の吸収が低下したり、遅くなったりして、お薬の効き目が悪くなることがあります。
水以外で飲んでいいの?
アルコール類やお茶、ジュースで飲むと、飲み物に含まれる成分との相互作用で、お薬の効果が変わることや副作用をおこす場合があります。
寝込んでいる時の飲み方は?
寝ながらお薬を飲むのは、のどにひっかかりやすいので避けましょう。寝たきりの患者さまにお薬を飲ませてあげるときは、身体を起こしてあげましょう。
正しく服用されず飲み残しのお薬代、なんと500億円!
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日本では用法用量通りに飲んでいる人は2~3割と言われ、無駄になっているお薬代は年間約500億円にもなるそうです!(※日本薬剤師会調べ)
また、飲み残ししたために病気が早く治らず、治療が長引いているケースもあるのではないでしょうか。お薬は用法用量を守ってこそ効果を発揮するもの。自分の身体のためにも、処方されたお薬は飲み切りましょう。
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