お薬の専門家・薬剤師の役割
薬局のきほん
薬剤師ってどんな人?
病気の治療や健康維持に欠かせないお薬。その専門家として医療に携わっているのが薬剤師です。人の命にかかわるお薬を取り扱う重大な責任と、それを果たすための知識や技能、そしてなによりも医療人としての使命感が必要とされる職業です。
また、患者さまが不安に思っていること、ご本人が気づいていない問題点を見つけ出し、専門家の立場で解決にあたり、時には患者さまの声を代弁し、患者さま一人ひとりの治療や健康管理のお役に立つこと、それが薬剤師の本分なのです。
薬剤師の仕事
薬剤師にしかできないこと
「お薬」は人の命や健康管理に直接かかわるもの。お薬を取り扱い、調剤し、患者さまにお渡しする業務は、本来、薬剤師にしかできない仕事です。豊富な専門知識はもちろん、業務に対する正確さと慎重さが求められます。
あらゆるお薬に対する専門家
医療用医薬品の数は約1万7千もあり、薬局へはさまざまな診療科目の処方箋が持ち込まれます。薬剤師はこれらに対応することができる“お薬のスペシャリスト”です。絶えず最新の医薬の知識・情報を吸収して、日々の業務にあたっています。
患者さまとのコミュニケーション
お薬は、患者さまの不安を取り除き、安心して服用していただくことで、最大限に効果が発揮されます。そのためには、薬剤師には患者さまとのコミュニケーション能力が不可欠です。患者さま一人ひとりから信頼をいただき、お薬を適切に服用していただくかを考え、行動することは、薬剤師にとって最も重要なことです。
薬剤師になるには?
薬剤師になるには、薬学教育課程を有する大学(薬科大学や薬学部)を卒業後、薬剤師国家試験に合格しなければなりません。薬剤師養成のための薬学教育は以前4年制でしたが、現在では6年制となりました。これは医療技術が進み、医薬分業が定着するなか、高い資質を持った薬剤師の養成が求められているからです。
ますます広がる薬剤師の仕事
薬剤師は、調剤薬局や病院以外にも、製薬メーカーや食品会社の研究員、MR(医療情報提供者)、医薬品の製造施設や医薬品管理施設等での管理薬剤師業務、行政機関や医薬教育の現場など、幅広い分野で活躍しています。超高齢社会において医療の重要性が高まるなか、薬剤師が必要とされる分野が広がっています。
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