要因はさまざま 「高血圧」
健康まめちしき
高血圧のような生活習慣病は、一度発症してしまうと治りにくいので、しっかりと予防したいものです。 高血圧の正体を知り、ご自身の体調や生活習慣をきちんと見直してみませんか?
血圧が高くなる要因はさまざまです
血圧は、遺伝的な体質によるものと、生活習慣によるものが複雑に関係しているといわれています。
要因
遺伝/ストレス/メタボリックシンドローム/運動不足/過労/飲酒/塩分摂取過多 など
高血圧は血管にダメージを与えます
高血圧の状態を放っておくと、血管の壁が厚くなり、血流が悪くなって、動脈硬化を起こし、合併症のリスクが高くなると言われています。
合併症の例
・心筋梗塞
・心不全
・脳卒中
・腎不全 など
・心不全
・脳卒中
・腎不全 など
標準血圧値を把握しましょう
血圧が高くなっても明確な自覚症状は少ないため、気づかないうちに症状が進行してしまいがちです。それを防止するため自分の標準血圧値を把握しましょう。家庭用血圧測定器や薬局の血圧測定器で測ることができます。
高血圧治療薬ってどんなものがあるの?
高血圧治療に使われるお薬にはさまざまな種類があります。下記のうち、カルシウム拮抗薬はグレープフルーツ(ジュース)と一緒に飲むと、お薬が効きすぎて血圧が下がりすぎてしまうことがあります。お薬で気になることがありましたら、薬剤師にお気軽にお尋ねください。
ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)
ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)
血管を収縮させ、血圧を上昇させる働きのあるホルモンであるアンジオテンシンⅡの作用を抑えるお薬。
アンジオテンシン変換酵素阻害薬
アンジオテンシンⅡが作られるのを抑制し、血圧の上昇を防ぐお薬。
カルシウム拮抗薬
血管を収縮させる原因となるカルシウムイオンが細胞に流れ込むのを防ぎ、血管を拡張させることで血圧を下げるお薬。
β遮断薬
血圧を上げる神経の働きを抑え、心拍数を減少させて血圧を下げるお薬。
利尿薬
ナトリウムと水分を体外へ出しやすくし、体内の水分量を減らして血圧を下げるお薬。
あなたの高血圧リスクをチェック!
以下の項目に当てはまる場合はチェックを入れてみてください。チェックの数が多いほど注意が必要です。詳しくは薬局の薬剤師までお尋ねください。
チェックリスト
□ 男性である。もしくは、女性で閉経している。
□ 両親のどちらか、または両方が高血圧だ。
□ 両親のどちらか、または両方が脳卒中/心筋梗塞/狭心症だ。
□ 糖尿病と診断されている。
□ 脂質異常症と診断されている。
□ 標準体重より+10%以上である。
□ BMIが25以上である。
□ 食事は大食い・早食いだ。
□ 濃い味付けの食べ物が好きだ。
□ 脂っこい食べ物を好んで食べる。
□ 魚より肉のほうが好きだ。
□ ラーメンやそば・うどんなど麺類は、つゆまで飲み干してしまう。
□ 毎日、ビールを大瓶1本以上飲む。
□ タバコを吸う。
□ 定期的な運動はしていない。
□ ストレスを強く感じている。
□ 肩こり・不眠・動悸(息切れ)・耳鳴りのいずれかの症状がある。
血圧の状態を自分で知ることはとても重要です。お薬のこと以外にも、お気軽に薬剤師にご相談ください。
※ 本コンテンツは、日本調剤が発行した啓発小冊子Vol.05「高血圧」の内容に基づき再構成されたものです。
※ 特定の医薬品を推奨するものではありません。ご本人が自覚される症状等がある場合は、早めに医師・薬剤師へご相談ください。
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