「新型コロナウイルス感染症」予防のための基本のき

栄養のはなし

手洗い
新型コロナウイルス感染症の流行に不安を感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

予防には、風邪や季節性インフルエンザ対策と同様に、咳エチケットや手洗いなど、一人ひとりの心がけが大切です。日々の生活でできる予防方法や食事のポイントについて考えてみましょう。

新型コロナウイルス感染症の症状は?

マスク姿で寝込む女性

新型コロナウイルス感染症は、発熱やのどの痛み、咳が1週間前後長引く、だるいなどの倦怠感の発症が多く、「風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている」「強いだるさや息苦しさがある」ことが特徴です。

日常生活で心がけること

●こまめな手洗い

帰宅時や調理の前後、食事の前には石けんで手を洗いましょう。

●規則正しい生活

日頃からのバランスのよい食事と十分な休息は、免疫力をアップさせます。

●人ごみの多い場所を避ける

大勢の人が行きかう場所は、感染リスクが高くなるので控えましょう。 

●適度な湿度を保つ

空気が乾燥していると、のどの防御機能が低下します。加湿器などを使用して、50~60%の湿度に保ちましょう。


<正しい手の洗い方>

※手洗いの前に、爪は短く切っておきましょう。時計や指輪は外しておきましょう。

手のひらをよく洗うイラスト

1.流水でよく手をぬらした後、石けんをつけ、手のひらをよくこすります
手の甲をよく洗うイラスト

2.手の甲をのばすようにこすります
指先・爪の間をよく洗うイラスト

3.指先・爪の間を念入りにこすります
指の間をよく洗うイラスト

4.指の間を洗います
指の付け根をよく洗うイラスト

5.親指と手のひらをねじり洗いします
手首をよく洗うイラスト

6.手首も忘れずに洗います


石けんで洗い終わったら、十分に水で流し、清潔なタオルやペーパータオルでよく拭き取って乾かします

日本調剤の薬局では新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ご自宅に居ながらより安全にお薬のご相談・お受け取りが可能となっています。

免疫力を下げない食事のポイント

たんぱく質を含む食品

たんぱく質は、炭水化物や脂質と共にエネルギーをつくる栄養素のひとつです。筋肉・臓器・皮膚など、体を構成する成分であり、酵素や抗体など免疫に関わる成分としても重要です。


肉類 / 魚介類 / 卵 / 豆腐


善玉菌を増やす食品

ヒトの腸内細菌は、善玉菌・悪玉菌・その中間の菌と大きく分けて3つの菌で構成されています。その一つである善玉菌は、体に悪影響を及ぼす悪玉菌が増えるのを抑え、腸の運動を活発にし、食中毒菌や病原菌による感染を予防する働きがあると言われています。

腸内の善玉菌の割合を増やす食品は2種類あります。


善玉菌を多く含む食品
ヨーグルト / 乳酸菌飲料 / 発酵食品

善玉菌を増やす作用をする食品
野菜 / 果物 / 豆類 / ごぼう / 玉ねぎ

バランスの良い食事ってどんな食事?

健康のために体に良い食生活を送りたいと思っていても、何をどのくらい食べたら良いのか複雑で分からないと悩んでいる方も多いと思います。「主食」「主菜」「副菜」「汁物」の一汁三菜について紹介します。

栄養バランスの摂り方と、それぞれのポイントについて確認してみましょう。

バランスの良い食事のポイント

白米

【主食】脳のエネルギー源となる糖質を含むごはん・パン・麺など

雑穀や押し麦などを混ぜると、噛む回数が自然と増え、糖質の吸収を穏やかにする食物繊維の量もUPできます♪
アジの干物

【主菜】筋肉を作る材料となる卵・肉・魚・大豆製品を使ったおかず

良質なたんぱく質を摂りましょう。
【副菜】野菜や海藻、きのこを使ったおかず


厚生労働省が推奨している1日の野菜摂取量は350g。1食で約120gの野菜を目安にしましょう。生野菜なら「両手いっぱい」、加熱した野菜なら「片手にのる量」が目安です。

毎食この量の野菜を摂ることが難しい場合は、野菜ジュースや青汁で補うこともおすすめです。

筑前煮

海藻サラダ

けんちん汁

【汁物】

汁物は塩分を多く摂りがちなので、具を多くし、汁を少なくしましょう。

参考文献:首相官邸.‟新型コロナウイルス感染症に備えて”. https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html, 厚生労働省.‟新型コロナウイルスを防ぐには”. https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000596861.pdf,  厚生労働省. “たんぱく質”. e-ヘルスネット. https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-044.html, 厚生労働省. “腸内細菌と健康”. e-ヘルスネット.  https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-003.html

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